こんにちは!
すっかり日も経ちましたが、11月4日に埼玉県こども動物自然公園で開催してたコアラの日イベントの一つ、内海前園長(コアラの初担当者)による特別講演「埼玉にコアラがやってきた in 1986」という講演会があったので出席してきました。
特別講演「埼玉にコアラがやってきた in 1986」に出席した話
場所
場所は「森の教室」で開催されました。こじんまりとした教室なので定員は80人まででした。
私はこのために頑張って開園時間に着くように早起きして、無事に整理券を貰えました(笑)
登壇者
お話をしてくれるのは前園長さんの内海さんという方。人の良さそうな顔をしてました。やっぱり動物が好きな人に悪い人はいないんだなと思いました(笑)
▼教室にパワポの資料を投影してお話をしてくれました。
お話
お話の内容は録音禁止。投影した資料は写真はOKでしたがSNSに投稿はダメとの事だったので、メモをしました。
私の記憶とメモを頼りにこの記事に残しておこうと思います。
そうそう、話のボリュームが多くてなんだかんだ1時間30分もお話ししてくれました。椅子が硬い丸椅子だったのでお尻がめっちゃ痛くなりました(笑)
コアラのお話でよくある生態の話ではなく・・・
テーマ「埼玉にコアラがやってきた in 1986」の通り、埼玉にコアラが来る2~3年前の話と来た当初の話が聞けました💯
認定動物園になるために
コアラを輸入するにあたりオーストラリアから認定動物園にならないといけないので申請書類の作成が沢山あった。と言ってました。研究活動の内容や教育活動の内容など細かく資料にしてたそうです。
オーストラリア政府がそれを認めてくれて初めて、コアラ来園の道がスタートします。
準備期間
コアラが来る準備期間としてオーストラリアの現地で研修を受けなければなりません。
研修は大学の施設を使わせてもらう許可を得られました。大学で図書館の資料や文献を読んだり、大学で飼育しているコアラの治療に立ち会ったりできたそうです。(死体もあり解剖にも立ち会えたと言ってました。)
実際にコアラの治療に立ち会えたのが良かったと言ってました。治療に立ち会うことで実際にコアラを押さえたり掴み方のコツを掴んだりできたのが良かったそうです。コアラの解剖の様子なども立ち会い、本で知る以上の感動があったそうです。飼育する前の準備期間でこの体験は非常に良かった、と言ってました。
そして、コアラの大脳はとても小さく思考能力はあまりよくない、小さい大脳の割には小脳が発達してて運動能力は高いとの事です。
コアラの皮の下は脂肪がなくすぐに筋肉だそうです。前脚・後ろ脚の筋肉が立派との事。脂肪がないので病気になったときに体力がすぐに無くなります。
ユーカリテスト
コアラが日本に来る輸出条件の中に、埼玉のユーカリを食べるかどうかのテストがあるそうです。埼玉からオーストラリアへ飛行機で輸送します。
空港の検疫所で検疫の際にユーカリを入れた箱からアブラムシの死骸が入ってたので、コアラにテストをすることなく焼却処分されました。再度埼玉から送ることになったそうですが、オーストラリアでは動物・植物の輸入がとても厳しかったと言ってました。
そして再度埼玉のユーカリを送ってもらい、ローンパインのコアラたちに与えたところ…ユーカリが丸坊主になるくらい食べてくれたそうです👏よかった~。そして埼玉のユーカリはローンパインのコアラ達が食べる。という試験に合格しました💯
最初に検疫で虫の死骸があったことから、2回目以降のユーカリを送る際に虫が付かないように殺虫剤に漬け、乾いたら殺虫剤を洗い流してまた殺虫剤に漬け…を何回か繰り返し、虫の死骸が落ちなくなったのを確認してオーストラリアに送っていたそうです。とても大変な作業だった、と言ってました。
その苦労のお陰でユーカリ試験に合格しました👏ローンパインのコアラ達も嬉しくてもりもり食べてたと言ってたのが印象的でした(笑)
コアラ来園!
いよいよ来園!オーストラリア クイーンズランドのローンパイン・コアラ・サンクチュアリからコアラが2頭やってきました。
輸送箱には鍵が掛かっていてそれを開けることができるのがローンパインの副園長さんです。その副園長さんが気難しい人でとても気疲れした。と言ってました。
最初の2頭はオスの「サンデー」と「サンシャイン」です🐨🐨
コアラ来園当初は大行列だったようでその様子も見せてもらいました。その列なんと東園・西園を結ぶ橋のところまで行列が続いていました👏この年は年間98万人の来園者だったそうで、この記録はいまだ破られていません。
コアラ館の組み木にユーカリを使わない理由
コアラの組み木にユーカリの木を使ってないのは、ユーカリの木は材木にすると、とても締まりが良くなり硬くなるそうです(この硬さが家具によく利用される)。硬いのでコアラの爪も引っかからなくなり、木登りができないそうです。
植林のユーカリは水分が含まれてるので硬くないそうです。
終わりに
たっぷり1時間30分超えの講演会でした👏体験談だったのでとても興味深く聞けました。埼玉のコアラ館は設計にもコアラ担当者の事が考えられており、作業がしやすいバックヤードになってるそうです。コアラの部屋では床暖房も完備されており寒い冬でも快適だそうです。
コアラがこれからも快適に暮らせますように。
埼玉県こども動物自然公園の動物たち
コアラ
▼メスのハニーちゃん^^
▼メスのふくちゃん
ミナミコアリクイ
ミナミコアリクイのチャオくん。姿が格好良かったので写真に撮りました(笑)
クオッカ
クオッカが日本で見れるのは埼玉県こども動物自然公園だけ!午前中が良く動いてるのでお勧めです。
天気も良く、イベントも楽しくとってもいい講演会でした。
そして動物たちが健康で快適に暮らせますように。
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